こんにちは。オフィス謝府礼の阿部です。
10月6日の日本経済新聞に「進む円安、細る外国人労働力、ドル建て賃金4割減」という記事が掲載されました。記事は、円安によりドル換算でみた場合の給与が10年前に比べて4割減少しており、多くの外国人が給与をドルに換えてから自国へ送る現状にあって、日本で働く魅力が薄れていることを伝えています。
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https://s.nikkei.com/3TdTjcA
(2022年10月6日 日本経済新聞)
▽肌感覚
貿易業を営み、コロナ禍にあっても可能な限りベトナムを中心に海外を廻っていた友人曰く「ベトナム人はコロナ禍中の経済成長の伸びが大きかったこともあって、わざわざ日本に来て働くよりも国内に留まって働くほうがメリットがありそうなので、今後ベトナム人の日本での雇用は難しいかもしれない」と語っていた言葉が、この記事と強く合致しました。
私は勉強のために毎週末、地元のボランティア団体による日本語教室に参加しているのですが、ベトナム人の技能実習生は多いものの、彼ら以上に多いのがインドネシアからの在留邦人であることもあって、なんとなく彼の言葉は自分の肌感覚でも感じているところでした。
ちなみに、2021年度の1人あたりの名目GDP(USドル)は日本の39,339ドルに対し、ベトナム3,724ドル、インドネシア4,356ドルと依然開きはあるものの、これらの指標は当年の為替レートによりドル換算されていることを鑑みると、円安が進んでいる日本はさらに厳しい状況に置かれる可能性が指摘されています。
▽未来を引き寄せるために
しかし、私たちはただ変わりゆく状況を嘆いていても仕方ありません。日本国内の労働力だけでなく、外国からの労働力も取り合いになるかもしれないなかで、何ができるかを手を動かしながら考える必要があります。
院内・施設内の研修体制はどうか。
処遇はどうか。
キャリアアップの道筋は描けるのか。
ココで働くことで、他の施設と比べて専門職として得られるものはあるのか。
働きやすい環境と言えるのだろうかetc…
横並びの護送船団方式が綻びを見せてきた中で、競合よりも一歩抜きんでんがための行動が求められているように感じます。行動に移せるか、傍観者に留まり船団の牽引を待つのか。私たち一人ひとりの意欲が未来を決めていくのだと思います。