こんにちは。オフィス謝府礼の阿部です。
新型コロナウィルスが流行りはじめて1年経ったくらいの頃だったと記憶していますが、爆笑問題さんの漫才で、コロナ禍で横文字が増えたというネタをやっていました。ステイホーム、オーバーシュート、ロックダウンなどなど、新型コロナウィルス感染症の発生以降確かにこれまであまり聞くことがなかった言葉が巷に溢れたと頷きながら笑っていました。
▽シンプルな根っこ
ところで、ビジネス書に目を移してみると、こちらにも難しい横文字がならんでいることが多々あります。アジェンダ、プロトコル、PDCA、PPM、SWOT等々、こちらはあげればきりがありません。
でも一人ひとりが行うべき大切な根っこは至ってシンプルなんだと考えています。それは「準備・実行・後始末」ということ。個人のレベルでこれができていなければ、チームにこれを求めることはできません。
▽戦略と戦術の巧拙
よく言われることですが、戦術で優れていても戦略がまずければ総合的な勝利を得ることはできません。戦略はマネジメントレベルで行われ、戦術は現場レベルで実行されます。このとき、戦術が優れていても戦略がまずければ成果は限定的かつ局地的なものとなり、これとは逆に戦略が優れていても戦術で劣れば勝利はおぼつかなくなってしまうことが考えられます。
いつもバタバタしている組織をみていると、準備・実行・後始末が雑な印象を受けることがあります。もちろん、準備はただ時間をかければ良いというものではありませんが、なぜそれが必要なのか、なぜそうするのかといった説明もなしに、いきなり作戦がはじまったりすると実行も疎かになり、結果、振り返りや総括に相当する後始末すらまともに行われず放置される。
このようなパターンは、多かれ少なかれ、多くの人が経験していることではないでしょうか。「準備・実行・後始末」。意識すべき根っこはシンプルなのだと理解しています。洒落た横文字ではありませんが、忘れないでいたい言葉です。