いつの時代も強い組織は自ら考え動ける組織

こんにちは。オフィス謝府礼の阿部です。

私が最初に財務諸表に触れたのは今から20年ほど前、訪問介護事業所で雇われ管理職をしていた頃でした。介護保険制度が始まったのが2000年ですから、まだ制度がはじまって間もない頃ではありましたが、すでに訪問介護の事業所を関東を中心に20数か所展開している事業者に勤めていた時のことです。

財務諸表といっても、いまから思えば損益計算書(P/L:Profit and Loss statement)だけだったのですが、毎月1回エリア会議が開かれ、そこで各事業所の業績が公開され議論されたものでした。

いま思うと、当時は数字を目で追いかけているだけで、あまり深く考えていなかったようにも思いますが、あらかじめ用意されたフォーマットに毎月自分の事業所の業績を入力していくことで、P/Lには慣れていったような記憶があります。介護保険制度創設時、当時訪問介護事業では大きな勢力だった○ム〇ンをベンチマークにしていたようにも思いますが、このように雇われ管理者レベルにも業績管理をさせるという事業所のような例は少数派なものなのかもしれません。

 

 

▽情報と自走型組織の相関

営利企業であればや事業所単位や事業部で財務管理をするのが一般的かもしれませんが、医療法人となると決算状況を職員へ開示しているところというのも少数派かもしれません。どちらが良いとも言いにくいところですが、自走型組織ということを考えると、前者のほうに分があるように感じます。

情報をどこまで開示するかは悩ましいところですが、情報がなければ人は自ら気づき、考え、動くことはできません。

たとえば組織目標は各部署が設定した目標を達成することで成立しますが、最終的には「目標が達成されること=業績に反映」されなければなりません。そのためには、ある程度の情報は開示される必要があると認識しています。

可能な限り情報を公開し、自ら考え、動くことができる組織。そんな組織が、強い組織と言えるのはいつの時代も同じなのだと思っています。

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