こんにちは。オフィス謝府礼の阿部です。
世の中にリーダーと呼ばれる人は沢山います。しかし、リーダーという役割を与えられただけで、リーダーシップが発揮されているかというと、そうでないケースも多くあるように思います。
▽リーダーとリーダーシップ
組織から与えられた権限と責任をもって、決めた目標を達成する役割を担う人をリーダーと呼びます。一方、リーダーシップとはリーダーが目標達成のため、他の人々に対して影響力を行使するプロセスを言います。リーダーの巧拙はこのプロセスをどう経るかによって、評価が分かれます。
リーダーシップを発揮するプロセスにおいては、法規を順守することも大切になります。もし自らがその道に長けていないとしたら、守らなければならない法律や省令などをメンバーに確認してもらうことも必要になるでしょう。
目標の達成に向けて順調に進んでいたとしても、法的に違反していたりすれば、達成したと思われた目標のゴールにたどり着くことはできません。
医療機関で言えば、診療報酬を得るために必要な定められた要件を満たしていること、また満たし続けいていることが求められますし、時代の流れとともに微妙に変化する要件を把握しておくことも求められます。
時代の流れで変化するのは外部要因としての要件もありますし、自院の職員数などの変化といった内部要因もあります。よく聞かれる自主返還に該当する類の多くはこのあたりに由来し、気がついたら要件を割り込んでいた…とならないよう注意が必要です。
▽リーダーの背中
メンバーはリーダーの姿勢をみています。リーダーがいい加減であれば、メンバーはリーダー以上に頑張ろうという気持ちにならない、いや、なれないのが普通です。
リーダーがその道に長けていなかったとして、それすら調べようとしなかったり、遵守しようという姿勢をみせなければ、その傾向はメンバーにも波及しても不思議ではありません。結果、行政からの指導時に多くの不備が露呈し、経営的なダメージが大きくなる…。
リーダーは、肩書や役職があるからリーダーではありません。メンバーから受容されて、メンバーからのフォロワーシップを受けてはじめてリーダーとしての役割が成立することを知る必要があります。リーダーとしてただあるだけでなく、その姿勢を示すことが重要であることが分かります。
