こんにちは。オフィス謝府礼の阿部です。
ある病院で広報活動の支援をしていた時のこと。以前から気にはなっていたものの、自分自身が接点を見いだせることができず距離をおいていた場所を訪ねることにしました。それは「郵便局」です。
▽少しだけ、郵便局の歴史など
郵便局の歴史は古く、始まりは幕末直後の明示4年にまで遡ります。東京―大阪間で郵便事業が興されたのち、東海道の各宿には郵便の取扱い所が設置され、その後地元の名士たちの土地や建物の一部を提供してもらい郵便事業を担ってもらうかわりに、公務として任命する形で、郵便局は全国の町村に拡散していきました。
現代になり、郵便事業は郵政民営化により国営から株式会社へと変貌を遂げ、その内容には賛否両論こそありますが、郵便・物流・貯金・保険と私たちの生活に身近な存在であることは周知のとおりです。
▽郵便局と医療・介護の共通点
こう考えると、地域になくてはならない存在としての医療・介護と郵便局はどこか類似の性質を持っているように感じます。
冒頭の話しに戻ると、そのときは結局なんの策もないまま郵便局の窓口を叩き、局長へ繋いでもらい取り留めのない話しをしていたのですが、病院の広報活動に役立ちそうな話しを様々もらうことができました。
気になって郵便局の活動を調べてみると、保育園や老人ホームで作った作品を局内に展示してくれたりするなど、地域密着ならではの取組みをしているところがあることを知りました。
考えてみれば、郵便局では郵便局員が定期的に高齢者宅を訪問する「みまもり訪問サービス」を展開していますが、これなどは逆に医療や介護が、観察ポイントなどを教える勉強会などをすることで、相互に良い効果が生まれるのではないかという期待も描けます。
「迷ったら前へ。後悔するのはその後。そのずっと後でいい」。これは早逝したプロ野球の星野仙一さんが残した言葉ですが、迷ったとき、選ぶべき道は前へ進む道。一歩を進めればどのような形にせよ、何かが得られる。
結局、このときは病院側で受け入れられず話は一旦流れてしまいましたが、また機会があれば地域密着の活動をいろんな組織と一緒にできれば面白いかもしれない…などと今も考えています。