職員を勇気づける発信力

こんにちは。オフィス謝府礼の阿部です。

振返ってみると、コロナ禍にあって評価をあげた政治家や指導者がいました。彼らに共通しているのは政策そのものもあるでしょうが、その必要性と目的を達成するためには国民一人ひとりの協力と貢献を訴えたメッセージにあったように思います。

 

▽不安が呼ぶ不満

社会活動を制限されたのは大人だけではありません。事の重要性を理解するにはあまりに幼い、あるいは自己の確立途上である子供たちが多くいたなかで、「なぜ外出を制限しなければならないのか」といったことを根拠と丁寧さをもって国民に発信したリーダーが評価を上げたのだと認識しています。

緊急事態宣言の発令は影を潜めたものの、企業経営の悪化を告げるニュースが続いています。働く人の多くが、「収入に影響がでるのではないか」、「雇用はどうなるのか」といった不安を抱えているなかで、今、トップがメッセージを伝えることの重要性は増していると感じています。

医療機関では、コロナの受入れ病床を整備した医療機関や発熱外来を行っている医療機関、ワクチン接種に協力した医療機関には補助金が付与されましたが、こうした事実がある一方で、スタッフにはキチンと分配されるのかと訝る声も一部で聞かれています。トップがどんなことを考えているのかまったく分からない、という状況は不安を加速させます。不安は不満の種であることを認識する必要がありそうです。

 

 

▽メッセージの重要性

冒頭にあげたコロナ禍でも評価をあげた一部の指導者にだけ、特別今回のような経験を有していた訳でも想定していた訳でもないと理解しています。誰も経験したことがないなかで、周囲の意見を取り入れ、状況を分析判断し、決断を下したに違いありません。

スタッフがどんな不安をもっているか、どんなことを知りたいと思っているか。正解も前例もないなか、「どう考えているか、どうしていくつもりでいるか」を率直に発信するだけでも不安を軽減させることはできるのではないでしょうか。

業態に相違なく求められているのは、目標に向かい協力できる行動を一人ひとりがとっていくことにあり、トップはそのためのメッセージを発信することが大切なのではないかと考えています。

 

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