自力と他力ということについて

こんにちは。オフィス謝府礼の阿部です。

「自力」と「他力」ということについて考えさせられることが多くあります。自力を発揮し成長していく人がいる一方で、自らの領域から出ようとしない人も多くいることを、仕事を通じて多くの場面で見てきました。どちらが良いとか悪いとかの話しではありませんが、今回のBlogはこの自力と他力について書いてみたいと思います。

 

▽自力は地力

辞書を調べると「自力とは自分一人の力や自身の働きのこと」、と書いてあります。なるほど、自力を発揮することを怠ってしまっては本来の力を発揮できないばかりが、「いま以上の力=地力」が養われなくなってしまいます。

勉強や仕事あるいは趣味であっても、力を出し惜しみすることなく目の前のことに取組んでいくことで、地力が養われるのだと理解しています。

 

 

 

▽他力は多力

一方、他力は「自分以外の力や他人の助力を得ること」とあります。「他力本願」という言葉は、ときに人の力を頼る悪い意味で使われることが多いですが、“他力は本来自分以外の力=菩薩の力を借り、本願=衆生を救うことを目的とした言葉”とあります(諸説あり)。

つまり“他力を頼る”ことは本来、その目的によっては間違いではなく、多力、つまり多くの人の力を借りることで目的を達することを示唆している言葉であると解釈できます。

悪癖は他力本願にあるのではなく、最初から楽をしようと自力の発揮を惜しんで他力に頼ることにあるのだという理解です。

 

 

▽他力本願とマネジメントの関係

こうして考えてみると、他力により目的を達するためには、より多くの力、つまり多力を結集して目的を達成するマネジメント力が必要になる、極めて高いスキルが必要な行為といえます(「他力による目的達成=高いマネジメントスキルが必要」)。

 

多力をまとめていくためには、日々の活動のなかで地力を養い、またあらゆる組織活動のなかにおいて自らも多力の一端として行動しているなかにあって、全体の動きを見渡しながら、どのようにマネジメントが行われているかを学ぶことが有効です。

地力のないものに多力をコントロールすることは難しく、また集団のレベルが高くなればなるほど、多力のコントロールは難易度が高くなると認識しています。結集したエネルギーに負けないよう、今日も地力を養っていくことを心掛けたいと考えています。

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