こんにちは。オフィス謝府礼の阿部です。
羨ましくなるほどの行動力を持っている人がいます。行動力の源泉はどこにあるのでしょうか。
いろいろな意見があるかと思いますが、やっぱり一番は「知りたい」「やってみたい」という”好奇心”ではないかと思います。そして、好奇心に奥行きをもたせてくれるのが”探求心”で、好奇心と探求心が行動力を支えてくれるのだと考えています。
でも剥き出しの「好奇心+探求心」だけで世の中は渡ってはいけません。往々にして世間の目は純粋な好奇心や探求心に懐疑的であり、認めるという姿勢をみせつつも、その裏では否定的であることは茶飯事です。
そんな剥き出しの好奇心と探求心を守ってくれるのは、失敗や批判に晒されても進んでいこうとする「折れない心」。
折れない心といっても、決して強いわけではなく、ときには嵐に激しく揺れ動き、暑さや寒さに晒され、またあるときは養分が摂れなくてエネルギーが不足することもあるかもしれませんが、それでも青々と茂ろうと根を伸ばし、空気を吸い込み元に戻ろうとする柔軟さのようなものが、折れない心の本来の姿だと理解しています。
▽失敗の考察
ところで、皆さんはどのような目標をお持ちでしょうか。そして、これまでどんな目標を叶えてこられたのでしょうか。
コトの成否はさておき、最近、挑戦することの大切さと失敗に対する寛容さ、また寛容である一方で未達に終わった要因を冷静に分析して対策を考えていくことの大切さ、ということを改めて感じています。
挑戦することにコトの大小は関係ないと考えています。何かしらにTRYするとことで周囲と新たな関係性を築き、人脈や知識、経験といったことが増えていきます。成否よりもこうした副産物のほうが、長い目で見た場合に確かな糧になってくれると理解しています。
失敗ということについて考えてみると、空間的・物理的・時間的な側面があることが分かります。たとえば、組織内においてミスが発生した場合には自分一人だけでなく、同僚や上司部下、あるいは相手といった空間内へ与える影響があり、またこれに伴い発生する金銭的・あるいは物理的な損害、そしてこれらを修正・解決するまでの時間といったことが絡み合います。
失敗はときとして自分だけで完結するものと、そうではないものがあります。よく「他人に迷惑をかけなければそれでいい」という声を聞きますが、一人で生きているわけではない以上、多かれ少なかれ影響があるということだけは理解しておかなければなりません。
▽大切にしていきたいコト
ただ上記に記したことを差し引いても、近年の日本が失敗に不寛容な社会といわれていることを非常に残念に思います。何かに挑戦できることこそが自由であり、そのような自由を求めて、歴史上でも多くの戦いが行われてきました。そうした過去の積み重ねである現代が自由に不寛容だったとしたら、皮肉以外のなにものでもありません。
挑戦するという意欲を育み・見守り、かつ鼓舞し、空間的・物理的・時間的次元の影響が小さい失敗をどんどんして、新たな発見を積み重ねていくことが真に大切なことだと考えています。