こんにちは。オフィス謝府礼の阿部です。
「安心・安全な○○」という言葉はあらゆるシーンで使われます。医療や食品など命や健康に直結するものから、公共サービスに至るまで「安心・安全」であることは社会生活を送るうえで欠かせない条件といえます。
ただ、あまりに抽象的なこの言葉。最近では、安心・安全というフレーズをつければ、とりあえずは恰好がつく、といった風潮すら感じます。
▽安心・安全の定義
では、安心・安全とはどういうことを言うのでしょうか。
文部科学省が提唱する「安全・安心な社会の概念」の言葉を借りれば、”安心”は「個人の主観的な判断に大きく依存するもの。人が知識・経験を通じて予測している状況と大きく異なる状況にならないと信じていること、自分が予想しないことは起きないと信じ、何かあったとしても受容できると信じていること」とされ、”安全”は「人とその共同体への損傷、ならびに人、組織、公共の所有物に損害がないと客観的に判断されることである(ここでいう所有物には無形のものも含まれる)」と定義されています。
要は、安全は客観的に測ることができるもの、安心は個人の主観に帰属する、ということなのでしょう。