こんにちは。オフィス謝府礼の阿部です。
厚生労働省が毎月公表している「医療施設(静態・動態)調査・病院報告」というものがあります。興味のある方はコチラ → https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/79-1a.html
この調査によれば、入院外来ともに以前から患者数は減少傾向にあることが分かります。背景には診療所の増加、1人当たり受診回数の減少、入院では居住系介護施設の増加などといったことが考えられます。
一方で、今回のコロナ禍において多くの医療機関で患者が減少したなか、在宅部門における患者数の減少幅は一定の範囲の中で維持されたと理解しています。これらの事実を踏まえると、在宅医療の重要性がクローズアップされてきます。
今後、一般的に考えて増床余地の可能性は低く、とくに病院では稼働率を上げると同時に増患ができない限り病床の占有率は限られ、増患対策に後れを取っている病院の業績は厳しさを増してくることが考えられますが、在宅医療はこれらを補完する役目を果たしてくれる可能性があります。