信じる道の歩き方

こんにちは。オフィス謝府礼の阿部です。

師走を迎えるなか新型コロナの第8波がされますが、あちこちの街中では外国人の姿を見かけるのも珍しくなくなってきました。新型コロナが流行しはじめてから約3年、人々の外出・移動は大きく制限され、経済は大きな打撃を受けました。とくに飲食や旅行に関連する業態のダメージが大きいことがメディアで取り上げられましたが、医療機関も多くが、新型コロナ感染症に関する緊急融資を福祉医療機構やメインバンクなどから受けました。

 

 

 

▽内部留保の多さがやり玉にあがった時期も…

振返ってみれば、2019年頃までは企業の「内部留保(利益剰余金)」が過去最高を更新したというニュースがあり、企業が利益を貯めこむ一方で賃上げが進まないことや、設備投資に積極的でないことが景気を刺激しない要因の一つと揶揄されていたのに、コロナ禍という想定外の事態に景気が後退すると、こうした論調は跡形もなく消え一転して現金の有無が企業の存亡の分水嶺になった印象があります。

医療機関によっては、「とくにそこまで財務状況が悪くはなっていないけれど、条件の良い福祉医療機構から借入れて手持ちの現金を手厚くしよう」という動きも実際みられました。これはこれで、戦略としては間違っていないので一概に否定できませんが、これら一連の動きを振り返ると、周囲の雑音に惑わされることなく、自らの信じた道を行くことの大切さを感じずにはいられません。

 

▽信ずる道を邁進する

本来する必要がない、あるいは過剰な設備投資をするのは財務状況を危険に晒しますし、お金があるからといって相乗効果の薄い領域への事業展開や関連性のない事業をM&Aするというのは、水平展開とは程遠いお金の無駄遣いでしかありません。

一方で、自らが信ずるに足る部分を補完するために借り入れをし、新たな事業展開を模索するということは大切なことだと理解しています。こうした投資をすることで、キャッシュフロー計算書の投資キャッシュがマイナスになることがあるかもしれませんが、これらは必ずしもマイナスの評価になることはありません。

こうしてみると、自らの信じる道を邁進することがいかに尊いことかを感ずるとともに、理念や方針を持つことがいかに大切であるかを再認識させられます。もう一つ歩みを進めるために忘れてはいけないのは、進む先に物語をつくること。これは見込みが外れても構いませんが、どのようなストーリーをもって事業を展開していくのか。自らの進む道の物語を語れrることが、雑音のなかでも自らを見失わないコツなのだと理解しています。

 

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