サイクルと濃淡 栄枯盛衰のなかで生きる

こんにちは。オフィス謝府礼の阿部です。

何事にもサイクル(周期)があります。時間や季節といった自然現象から、新しい製品が誕生し世に普及してから流行期を経て衰退するまでの一連の流れを説明する「プロダクト・ライフサイクル」、為替相場において上下するサイクルに一定の法則を見いだす「サイクル理論」というものまで、サイクルという言葉で表現される栄枯盛衰はあらゆることに通じるのだと理解しています。

 

▽サイクルの転換点

広く世界に目を向ければ、第二次世界大戦終戦後に築かれてきた秩序がロシアによるウクライナ侵攻で崩壊したというのは、グローバル化を突き進んできた世界のサイクルの転換点であり、国内をみれば高齢化や後継者不足に悩む企業が多くある現在は、戦後からはじまった高度経済成長期を経てバブル崩壊という衰退期を過ぎてきたサイクルの転換点なのかもしれません。

山があれば谷があるわけで、サイクルの流れに乗って山を経験する世代もあれば、その流れに抗うことができず谷を彷徨う世代もあるのだと思います。格差というのは、歴史的に見ても社会的流動性が低いことが一つの背景にあることが分かっています。世襲制などがその良い例かもしれません。

しかしこれも歴史を振り返ってみれば分かるように、明治維新はこうした制度に抗った先達たちの行動のうえに成り立ったものであり、世界の至る所でこのような独立のための闘いは行われてきました。

 

 

 

▽いまを生きる

新型コロナ感染症に翻弄された3年間を経て、外国人観光客の入国もはじまり社会が、世界が動き出そうとしています。

物事にサイクルはつきものではありますが、一定の期間のなかにも濃淡はあるわけで、正体の分からない空気のようなものに流されることなく、今の時代を精一杯生きる先に明るい未来があるような気がしています。

 

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