こんにちは。オフィス謝府礼の阿部です。この10月から診療報酬では「看護職員処遇改善評価料」が、そして介護報酬では「介護職員等ベースアップ加算」の算定がはじまりました。事務方には少し複雑な計算が求められる手間もありますが、頑張った人の処遇が良くなると思えば、これはこれで良いことだと理解しています。
しかし、ここで頭を悩ませる問題も一部で発生しているという話しを耳にします。当然のこととして、得られた加算分は対象職員へ還元されなければなりませんが、果たして一律で良いものか…。頑張った人には頑張った分の正当な評価をしてあげたい、ということを多くの経営層が考えています。
▽人事考課の基礎 ~情意考課~
人事考課は多くの企業や病院でも取り入れられていると思いますが、中小規模の医療機関や介護施設ではなかなか大企業のようにはいかないのが実情です。評価制度の導入といっても、等級や給与ピッチの設定やキャリア要件の整備など、山積される目の前の課題に圧倒されてしまうのが通常だと思います。
人事考課は、情意考課・能力考課・業績考課の3つの考課を柱として、前2つの考課は昇給や昇格に、業績考課は賞与に多くの企業が反映させています。ここで、まだ評価制度を導入していないという施設には、まずは情意考課から取組むことがおススメです。
情意考課は「情意」という漢字からも連想できるように、仕事に対するマインドをみるために行います。いかに知識や技術に優れていても、組織の一員としてのマインド(自覚)に欠けていては、多職種連携に支障をきたすことは明らかです。そのため、規律性や責任性、協調性や積極性など、情意考課では仕事に対するその人の姿勢や態度を指標とします。
▽項目サンプル
以下は項目のサンプルですが、精緻を目指すなら項目は多くなりますし、まず始めることからということであれば、項目を20くらいに減らして実施するというやり方もありだと思います。大切なのは実践することであり、実践のなかで試行錯誤を重ねてより良いものをつくっていくという姿勢がまずは大切なことなのだと理解しています。
詳細を知りたいという方は、コンタクトフォームに必要事項を記載して、資料の請求をしてください。小さなご質問も歓迎します。まずは一緒に手を動かすことからはじめていきましょう。