こんにちは。オフィス謝府礼の阿部です。
「当事者意識の有無」というのは、事にあたって成果を分ける大切な要素の一つだと思っています。それが例え受け身であったとしても、当事者として参加する意識があるうえでの受け身なのか、部外者としての参加意識なのかでは、大きな違いがあります。
▽温度差
診療報酬や介護報酬改定時期などは、こうした姿勢が鮮明に分かる例かもしれません。それぞれの医療機関でこのときほど温度差を分かりやすく感じる機会は少なく、当然、当事者意識を強く持って情報収集をする医療機関とそうでないところでは、あらゆる面で差を感じることが多いという実感があります。
このとき、「分かる・分からない」はあまり重要ではないと認識しています。たとえそのとき分からなくても、興味を持ち、かつ疑問をもつこと。もった疑問について調べ自分なりの回答や意見をもつこと。こうしたプロセスを経て得た解釈が不安だったら人に聞いて疑問を解消していく、というステップがもっとも重要だということは、多くの人に賛同してもらえるのではないかと思います。
▽熱の伝わり方
ところで、頭ではこのような構図を理解していても、実際にはそう動かない(動けない)ことは往々にしてよくある話しです。
このようなケースの場合、多くは周囲の環境や状況に左右されていることが多いように思います。少なくとも、集団のリーダー的ポジションにある人は率先垂範してことにあたる姿勢を持つことで、周囲の熱量もあげていくことが求められます。
熱は3つの伝わり方で広がっていくと言われています。
一つは「伝導」で、熱が物体の内部を高温部から低温部へと熱が順次伝わっていくこと。
一つは「対流」で、気体や液体のような流体が熱せられると膨張し軽くなって上へ移動し、冷たい部分が下降し入れ代わるように熱が動くこと。
一つは「放射」で、これは赤外線などの電磁波によって熱が伝わる方法をいい、赤外線などの電磁波が物質を構成する分子を振動させる働きによって熱が伝わる様子を指しています。
・・・こうした現象は物質だけの話しなのでしょうか。
たとえ目には見えなくても、私たちは実感としてこのことを知っています。”熱は伝わる”。そう信じ、熱量を自らの内に灯し続けていきたいものです。